O&DウッドO&Dウッド

O&Dウッドとは
O&Dウッドとは

環境への貢献(生態系)

O&Dウッド護岸工の木材に虫やカエルなどが生息している様子

木製校倉式構造物が生きものに与える影響は?

O&Dウッドを使用した木製校倉式構造物は、山腹土留工や治山ダム工、河川の護岸工など、様々な生きものが生育・生息している場所で使われています。
 O&Dウッドの環境面への影響評価の1つとして、木製校倉式構造物と鋼製やコンクリート製の土木構造物で、生きものの生育・生息環境の創出や生物多様性保全の面でどのような違いが見られるか、1年にわたり調査を実施しました。

木製校倉式構造物が生きものに与える影響は?

O&Dウッドを使用した木製校倉式構造物は、山腹土留工や治山ダム工、河川の護岸工など、様々な生きものが生育・生息している場所で使われています。O&Dウッドの環境面への影響評価の1つとして、木製校倉式構造物と鋼製やコンクリート製の土木構造物で、生きものの生育・生息環境の創出や生物多様性保全の面でどのような違いが見られるか、1年にわたり調査を実施しました。

調査地

調査地(大阪府交野市河川護岸工(H11))

大阪府交野市河川護岸工(H11)

 調査地(大阪府高槻市土留工(H25))

大阪府高槻市土留工(H25)

調査地(京都府京都市土留工(H27))

京都府京都市土留工(H27)

調査地とした3箇所は、山腹土留工や河川護岸工で施工年度は様々です。
なお、高槻市の調査地では、比較対象として外来種子付植生シート張法面(伏工)と、崩壊後自然に植生が回復した場所(地山)でも調査を実施しました。

調査方法

木材の隙間に生物がいるのかを目視で確認している様子
目視で確認
川に沈んでいる木材の周辺を潜水して確認している様子
潜水して確認
木材と木材の間に粘着トラップをしかけている
粘着トラップ
サーモカメラで木材の温度を可視化している
サーモカメラ

それぞれの構造物表面や隙間で確認された「植物」 「両生類・爬虫類」「陸上昆虫類」「魚類」の種数や種名を記録しました。加えて、生きものにとっての環境の指標として、構造物の「表面温度」も調査しました。調査は平成28年11月~平成29年8月にかけて実施しました。

調査結果の概要と考察

植物の植生状況をまとめた結果

陸上昆虫類の生息状況をまとめた結果

両生類の生息状況をまとめた結果

魚類の生息状況をまとめた結果、表面温度をサーモグラフで表示
植物の植生状況をまとめた結果

陸上昆虫類の生息状況をまとめた結果

 両生類の生息状況をまとめた結果

魚類の生息状況をまとめた結果

表面温度をサーモグラフで表示

まとめ

 調査の結果、木製校倉式構造物はその他の構造物(鋼製・コンクリート製)よりも、生きものにとって、生育・生息しやすい環境である ことが示されました。

 生きものの生育・生息環境の観点から見た木製構造物の好影響まとめ
  植物
・隙間があり、木製の枠に土砂が溜まりやすい

 ⇒ 保植物が生育しやすい

・他の構造物や工法よりも、地山(自然に回復した植生)と同様の植物が生育しやすい。
 ⇒ 本来の自然環境へ回復しやすい

 陸上昆虫類 ・地山(自然に回復した植生)と同様の昆虫類が多い
・一次消費者(草食)や分解者となる昆虫類が多い
 ⇒ より多様な種が利用していて、本来の自然環境へ回復しやすい
 両生類
 爬虫類
・凹凸があり表面積の大きい構造
 ⇒ 移動経路や隠れ場所などに利用しやすい
 魚類 ・設置直後から構造物内部に隙間がある
 ⇒ 隠れ場所などに利用しやすい
 温度 ・日射が強い状況下では、空隙内の温度は地表面より低い
 ⇒ 夏季の日射からの避難場所として機能しやすい

京都府立大学 田中和博先生と、大阪府立大学 平井規央先生に結果を見ていただいたところ、両先生からも「木製のほうが生きものが生育・生息しやすい土木構造物だと考えられる」との評価をいただきました。